院長コラム

福岡市南区|ふくだ内科循環器・糖尿病内科

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糖尿病:インスリン注射は最後の手段ではありません インスリン治療 | 知るべきこと

 『悪いイメージを一度捨てて下さい』 

 適切に使えば、合併症が予防でぎます』

 
我々の願いは、「糖尿病とうまくつきあい、幸せな生活をおくって頂くこと」です。そのために、長い目でみた人生設計を行うことを主眼としております。
 
インスリンが必要がある人に、インスリン治療の選択肢があることや、必要性を説明します。その場合も、必要性を本人が十分に理解した上で開始します。
 
血糖が悪い時だけ数ヶ月間インスリン治療を行い、その後内服に切り替えることも、しばしば行っております。
 
インスリンは最後ではなく、必要な時に使うのが効果的です。必要な時に必要量を使うことで膵臓の疲労が回復し、結果的に自分の膵分泌能を守ります。しかし、糖尿病に精通していない医師は、インスリンを躊躇します。医師が勧めないので患者も躊躇します。インスリンの暗いイメージは、昔はインスリンが最終手段だったからです。また、インスリンの適切な使用方法を知らずに昔のイメージをひきづっている医師がいるからです。

確かに昔のインスリンは針も太く、注射も痛いものでした。既に多くの合併症を持った人やむをえずしていました。そしてインスリンは恥ずかしいもので、人にみせるものではないと考えられていた時代がありました。
現在ではインスリン針は格段に細くなり、注射しやすい工夫がされております。インスリンを使用し、血糖を自分で管理できることは素晴らしいことです。インスリンは堂々と使用してください。我々は、インスリンのタイミングを見逃さないことが、専門医の仕事と考えます。

 インスリンは何回打ちますか?』 


毎食前と1日1回注射の4回打ち(インスリン頻回注射)は、最も有名なインスリン注射法です。

しかし、最近のインスリン治療は、1日1回インスリン治療と内服薬の組み合わせ糖尿病治療を行っている人が少なくありません。

 

  1日1回インスリン注射


1日1回のインスリン注射は、基礎インスリンの補充です。一度打てば、24時間近く効果があるイメージです。 外部からの一日1回補う事で、全体的な血糖が下がります。

昔は、24時間近く作用するインスリン製剤が存在せず、血糖にムラが生じていましたが、グラルギン(ランタス)デグルデク(トレシーバ)デテミル(レベミル)が治療を大きく変えました。外来でインスリン注射を導入する際にBOT療法は日本でかなり普及している治療法です。内服薬と1回打ちを組み合わせることも多いです。

 

  頻回インスリン注射

食事毎の追加インスリンを補充することで、より正常の血糖に近づけるために、食事の直前に注射を行います。例えば、食事が1日2回なら2回打ちます。

備考:この文章は、1型糖尿病を含むインスリンの絶対的適応がある方を除いて2型糖尿病患者を主な対象として記載しております。1型糖尿病には、インスリン治療が現在も基本であり、内服に切り替えることは通常ありません。
(改訂2016年5月25日

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