レイノー現象 その他 | 膠原病・アレルギー

レイノー現象とは
レイノー現象とは、寒冷刺激や精神的ストレスで指先の血行障害をきたし、“手足が冷える”現象です。
多くは正常な動脈において拡張と収縮が“過剰に”働くことで発症します。原因は様々です。診断は病歴・視診で行います。多くは原因疾患がない1次性ですが、膠原病によるレイノー現象は2次性と呼ばれ、時に重度の血行障害をきたします。
(1) 1次性レイノー現象
1次性レイノー現象は、レイノー病とも呼ばれます。若い女性で特に40歳未満に多く、3人に1人が、レイノー病の家族歴があります。一般的に予後は良好で、指先に潰瘍をきたすほど重症化することは稀です。
(2) 2次性レイノー現象
2次性レイノー現象の原因疾患として膠原病( 強皮症,MCTD,皮膚筋炎,Sjogren症候群)の他にも、薬剤(エルゴタミン、βブロッカー)、職業性(振動機械使用)、閉塞性血管炎、動脈硬化、甲状腺機能低下症、変形性頸椎症や胸郭出口症候群などがあげられます。潰瘍や壊疽など時に重症化します。
レイノー現象に対する治療
生活指導が非常に重要です。2次性レイノー現象では原疾患の治療を行います。
生活指導
禁煙、寒冷をさける事が重要です。外来では寒冷をさけるためのアドバイスを行います。
内服処方例
内服薬でニフェジピン、アムロジピンなどのカルシウム拮抗薬は血管拡張作用があり、症状が改善します。プロスタグランジン製剤や漢方が効果のあるかたもおられます。ペインクリニックを紹介受診して頂き、神経節ブロックで疼痛コントロールを行うことも選択肢の一つです。