糖尿病:合併症:網膜症 眼底検査が必要なことを知っていますか? よくある質問 | 合併症

年間3000人が、糖尿病性網膜症で失明しています。
糖尿病による網膜症は早期発見が重要です。糖尿病性網膜症は、視力低下がでてから治療しても、視力が戻らないことがあります。症状がでてから糖尿病治療しても、目の症状が戻らないことが少なくないのです。糖尿病が原因で日常生活に支障が出ているのは、失明している人の数倍と推測されます。糖尿病による網膜症は早期発見が重要です。
また、内科と眼科が連携することが重要です。網膜症が進行している場合、過度な運動・大きな血糖変動は網膜症増悪のため避ける必要があります。内科から眼科に手紙で情報提供を行い、正しい情報共有を行うことが必要です。
よくある質問
Q “症状がないのに眼科を定期的に受診する必要ありますか?”
“最近HbA1c良いので、眼科は行かなくてもよいでしょうか?”
A 症状がなくても定期的に受診しましょう。糖尿病性網膜症で視力が一旦低下すると戻りません。
また、HbA1cが低いと網膜症の発症率を減らせます。ただし、完全に0にはなりません。糖尿病になってからの時間は長い人は、発症リスクがあがります。
Q“どの位の間隔で行くのが良いのですか?”
A 眼科から指示がない、網膜症がない状態であれば一年に一回でも構いません。しかし、網膜症がある・血糖が安定しない際には、頻回な受診を勧めることがあります。
Q「糖尿病で失明すると聞いて不安になりました。どうすれば良いでしょうか?」
A 失明の原因第1位は緑内障、2位が糖尿病による網膜症です。網膜症は進行するまで視力低下の症状がでませんので、糖尿病のコントロールをしっかりしたうえで、眼底検査を受けましょう。適切な血糖コントロールと、眼科での連携で失明は防ぐことができる時代です。糖尿病専門医で治療を受けていれば心配は不要です。