心筋梗塞:退院後の治療が大事 冠動脈疾患

症状がなくなって、治ったと思わないことです。心筋梗塞後という立派な病気です。
いつ再発するか分かりません。心筋梗塞をはじめとする心臓の病気は突然再発します。不整脈による突然死、心不全を予防し、動脈硬化病変の進行を予防する長期的戦略が必要です。
陳旧性心筋梗塞と急性心筋梗塞の違い
陳旧性心筋梗塞は、発症後30日以上経過した状態を指します。急性心筋梗塞は入院の状態。陳旧性心筋梗塞
は主に外来の状態と考えるとわかりやすいかもしれません。
退院後の心情
本人や家族の心情
「心筋梗塞になったけど助かった、良かった〜」
「しばらく大人しくしよう。でも、半年も何もなければ、少し位のタバコはいいかな〜。でも医者に黙っておこう」
急性心筋梗塞は、緊急入院となり、治療が行われます。命に関わる病気という認識があります。問題は、退院後です。以前と変わらな日常生活が続くと、病気であることをつい忘れてしまう方がおられます。
心筋梗塞は、退院後の生活次第で寿命が大きく変わります。
友人の心情
「心筋梗塞で命があぶないと聞いたけど、退院して元気そうで安心した。しばらくしたらまた麻雀でも誘うか。
あいつの好きなタバコも差し入れてやろう」
友人も、あなたが元気なのをみて、タバコや深夜までのお酒を誘ってくることもあるでしょう。脳梗塞で麻痺などの後遺症があるのと比べ他人にわかりにくいのも、この病気の特徴です。節制が必要です。
(改訂2016年5月28日)