2020年の新型コロナ感染症に対する暫定措置により一定の期間、オンライン診療及び電話診療における処方箋含む要件が緩和されました。当院はオンライン診療にいち早く参画した経緯がありますが、現時点のでオンライン診療は見送り必要な際に電話診療のみ行う方針としております。電話再診は当院かかりつけを対象に行なっています。国の指針は、オンライン診療と電話診療が混合して提示されているとがありまとめました。
 
当院での診療　◎対面診療　　×オンライン診療　○電話診療
当院で電話診療の対象；○再診　×新患
 
 
当院のオンライン診療（遠隔診療）における経緯
2018年度より保険診療における実質的なオンライン診療が開始されました。当院では2017年からオンライン診療（遠隔診療）を行なってきた実績があります。2018年度診療報酬改定の情報通信機器を用いた診療（オンライン診療）が保険収載される前年の2017年度に、福岡市健康先進都市戦略における遠隔診療の実証事業として「ICTを活用した『かかりつけ医』機能強化事業」が行われ、当院も実証事業参加施設として参加しました。当事業は福岡市、福岡市医師会が中心となり実行されました。
 
オンライン診療（遠隔診療）の現状と未来
制約やリスクが多く、オンライン診療の経験のある当院としては、現時点では電話再診のみとしております。ネット環境が十分でない環境で行うと、電話診療に比べても得られる情報が少ないのが実情です。５G（第5世代移動通信システム）が普及すれば当院でもオンライン診療の再導入を検討します。オンライン診療科を掲げた施設でのみ行っておりますので検索すればオンライン診療を行う施設を検索できます。

 
福岡市健康先進都市戦略における「ICTを活用した『かかりつけ医』機能強化事業」
「人生100年時代」の到来を意識し，全国に先駆けて一人ひとりが心身ともに健康で“自分らしく”生きていける持続可能な社会システム、そして、「長寿を心から喜べる街」を創ることを目的に様々な事業が計画されています。その一つとしてデジタル時代の医療サービスが実現されることを目的に「ICTを活用した『かかりつけ医』機能強化事業」は計画されました。
 
「ICTを活用した『かかりつけ医』機能強化事業」遠隔診療の実証事業としての条件
１　保険診療であること
２　初診を含め対面診療が基本である。遠隔診療は対面診療の補完である。
　　毎月診療を行うことを前提とし、対面診療の補完
３　慢性疾患のの経過観察が目的であり、急性の病気、自費診療は除外
４　医師と患者の信頼関係が構築が必要で、半年の通院後、最低でも3ヶ月に一度は必ず対面診療を行うことが条件

 
オンライン診療（科）
(１)オンライン診療料は、対面診療の原則のもとで、対面診療と、リアルタイムでの画像を介したコミュニケーションが可能な情報通信機器を活用した診察（以下「オンライン診察」）を組み合わせた診療計画を作成し、当該計画に基づいて計画的なオンライン診察を行った場合に、患者１人につき月１回に限り算定できる。なお、当該診療計画に基づかない他の傷病に対する診察は、対面診療で行うことが原則である。
(２) オンライン診察は、(１)の計画に基づき、対面診療とオンライン診察を組み合わせた医学管理のもとで実施されるものであり、連続する３月の間に対面診療を１度は行うものとする。
(３) オンライン診療料が算定可能な患者は
特定疾患療養管理料、小児科療養指導料、てんかん指導料、難病外来指導管理料、糖尿病透析予防指導管理料、地域包括診療料、認知症地域包括診療料、生活習慣病管理料、在宅時医学総合管理料又は精神科在宅患者支援管理料（以下「オンライン診療料対象管理料等」という。）の算定対象となる患者。
オンライン診療料対象管理料等を初めて算定した月から６月以上経過し、かつ当該管理料等を初めて算定した月から６月の間、オンライン診察を行う医師と同一の医師により、毎月対面診療を行っている患者に限る。ただし、オンライン診療料対象管理料等を初めて算定した月から６月以上経過している場合は、直近12 月以内に６回以上、同一医師と対面診療を行っていればよい。
(４) 患者の同意を得た上で、対面による診療とオンライン診察を組み合わせた診療計画（対面による診療の間隔は３月以内のものに限る。）を作成する。