糖尿病予備軍 食後高血糖糖尿病予備群

糖尿病予備軍とは
糖尿病型と正常型の間を、糖尿病予備軍と呼びます。米国糖尿病学会はPre diabetes(前糖尿病)と呼んでいます。
日米で若干の定義の違いがありますが、今回はわかりやすく前糖尿病=糖尿病予備軍または境界型糖尿病としてお話をします。
前糖尿病になりやすいのはどんな人?
米国糖尿病学会(ADA: American Diabetes association)は、以下の人が前糖尿病になりやすいと言われています。
前糖尿病の定義
①HbA1cが5.7%〜6.4%
②負荷試験(75gOGTT)の2時間血糖140〜199mg/dl
③空腹時血糖が100〜125mg/dl
前糖尿病の知識まとめ
①糖尿病になる前に、前糖尿病の状態があります
②前糖尿病は症状がありません
③前糖尿病の段階から、狭心症や心筋梗塞のリスクが上がります。
④現在の段階が、前糖尿病か糖尿病のどちらであるか調べる際に、糖負荷試験(75gOGTT)を行いることがあります。
⑤生活習慣の改善は、糖尿病への進行を大きく減らします。
前糖尿病から糖尿病への進行を防ぐには
食事:ゆっくり咀嚼しましょう。早食いをしないことです。野菜を食事の最初にとることは大食いを防ぎ、食後高血糖も
抑えることができるため勧めます。
また、以下の2つをしっかり行うことは、糖尿病の発症を58%も減ることが明らかになっています。
ただし、具体的には主治医と相談のうえ行ってください。
体重:肥満があれば7%の体重減少を行います。
運動:中等度の運動を一日30分週5回行います。
中等度の運動とは有酸素運動で散歩・水泳などです。
(改訂2016年8月7日)
#境界型糖尿病#糖尿病予備軍#前糖尿病